2023年03月27日
座間味島
河瀨直美監督の映画「東京2020オリンピック」の上映会へ行って来ました。
ちびっ子たちも多く来場していて良かったです。
なぜなら映画の中に子供たちに向けた大切なメッセージが散りばめられていたから。
スポーツの映画というよりオリンピックをきっかけにした
社会、世相、地球の一つの時代の記録と人間性の物語・・。
子供達も興味深そうにスクリーンを観ていました。
この子達の中にもきっとかけがえのないものが残っていくだろうな・・と嬉しく思いました。
座間味村長さんも登壇し話されていました。
3・26日は座間味島に米兵が上陸した日で、あえて河瀨さんがこの日を選んだとのこと。
私が沖縄に来たばかりの頃、カフェで隣の席の女性たちが、
「先祖は座間味の集団自決の生き残りだった。」と話されているのを聞いたことがあります。
衝撃的でした。
いつも思うのは、沖縄の人達の話は常に「平和」を意識しているというか平和というキーワードが心の下敷きになっている点。
戦争という影があった分、光の暖かさを知っている沖縄の人達には想いの深さ、懐の深さを感じる事がよくあります。
河瀨監督の映画の根底に流れているものの中にも慈愛があると感じています。
喪失と再生、
差別、偏見等への問いかけ、
どうすれば人は生きやすくなるのか、
自然や人への愛、平和への強い願い、沖縄と通底する部分があるなと感じました。
帰り際、河瀨さんと話せて良かった。
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