ゲルニカ
マドリードは夕方から夜までの滞在だったのだけれど、
ゲルニカだけは見たいと思いセントソフィア王妃センターへ。
夜7:30以降は無料で入館できるということで時間的にそれに当たった。
目的のゲルニカが展示されている部屋へ向かう。
人だかりをかき分け、その大作を見た瞬間、なぜか涙が溢れてきた。
理由は分からない・・
モノトーンの作品から滲み出るものは、怒りというより、ある種の〝静けさ”だった。「言葉にならない」という事だったのかもしれない・・
戦争をする人間の愚かさや戦争が終わった直後の皆無になった殺風景な光景に対しての沈黙、途方に暮れた静けさ・・だったのかも・・
ピカソの魂が込められたのか、戦争に巻き込まれた人達の魂と願いも一緒に宿ったのか、よく分からないけれど、
人類を包容しようとする切なる祈りもこの絵の中にある様な気がして深く感動し、暫くこの作品から離れられなかった・・
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